国内フットゴルフ最高峰大会かつ国際大会が3年連続で開催されました。舞台は2年連続で岐阜県中津川市にある<フォーティーンヒルズカントリークラブ>。
今年は FIFG500の大会となり(これまではFIFG1000で、ワールドツアー最高ランク)、賞金総額が前年より下回った影響もあったのか、外国人選手は少な目でした。それでも2018年ワールドカップ個人戦優勝の”Matias Perrone”、現在のフットゴルフワールドランキング第2位の”Nicolas Garcia”が参戦。二人のアルゼンチン人は3年連続の出場で、ヨーロッパを中心にツアー大会を転戦している選手たち。また中国や台湾から顔なじみの選手たちが出場してくれました。
大会初日(7/26)は練習ラウンド。ほとんどの選手が当日入りし、受付後、準備できた選手たちから練習を始めていきます。「アシアナ航空株式会社」や「サッポロビール株式会社」などが本大会の協賛に名を連ねていました。ちなみに今回の参加賞は、大会スポンサー SHIELDS の Tシャツとボールペン。
この日は少し蒸し暑かったものの、比較的プレーしやすい一日でした。昨年とコースが一部異なり、またカップに位置が変わったホールが4つ。昨年の18番ホールが17番ホールに変わり、パー設定はパー4からパー3へ。
【第40回フットゴルフジャパンオープンのコース情報】
Hole | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | Out | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | In | Total |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Regular | 160 | 182 | 174 | 150 | 139 | 251 | 142 | 273 | 104 | 1575 | 195 | 144 | 211 | 197 | 332 | 204 | 181 | 150 | 160 | 1774 | 3349 |
Front | 160 | 149 | 174 | 150 | 115 | 224 | 109 | 236 | 94 | 1411 | 170 | 102 | 161 | 149 | 262 | 181 | 141 | 115 | 135 | 1416 | 2827 |
Par | 4 | 4 | 4 | 3 | 4 | 5 | 4 | 5 | 3 | 36 | 4 | 3 | 4 | 4 | 5 | 4 | 4 | 3 | 4 | 35 | 71 |
練習ラウンド終了後、ゴルフ場に併設されているホテルでオープニングセレモニーが行われました。日本フットゴルフ協会会長松浦氏の挨拶から始まり、ゴルフ場支配人さま、外国人選手を代表してワールドカップ個人戦優勝の Matias Perrone 選手、そして日本人選手を代表して鈴木秀成選手から一言スピーチがありました。
大会二日目(7/27)。競技初日は台風が近づいていた影響があり、雨風が吹き荒れる中でのスタート。コースの所々に水溜りができるなどコンディションは悪く、ローカルルールとして「プリファード・ライ」が適用されました。
競技初日を終え、一般の部は Nicolas Garcia が1オーバーで首位。1打差の2位に Matias Perrone と悪コンディション中でも2人はしっかりとスコアをまとめてきました。首位から3打差の3位タイに高橋仁史選手、熊倉巧也選手、鈴木秀成選手の3人が続きます。
大会三日目(7/28)の競技最終日は前日と打って変わり、台風一過で真夏日となり、酷暑の中でのラウンドとなりました。
最終組は9ホールを終え、Nicoras Galcia が7バーディーノーボギーでスコアを伸ばして6アンダーで単独首位キープ。Matias Perrone は3つスコアを伸ばして1アンダーで2位キープ。高橋仁史選手は1つスコアを落として5オーバーで、熊倉巧也選手は1つ伸ばして3オーバー。
3位タイスタートの鈴木秀成選手は3つ伸ばして1オーバーで単独3位となり、辻本亮選手が3つ伸ばして2オーバー、小林隼人選手が5つ伸ばして3オーバー、6位タイスタートの冨沢和未選手が1つ伸ばして4オーバー、桑田寛之選手が2つ伸ばして4オーバーと続きます。
14,16,17番のボギーでスコアを崩すも、最終18番ホールでバーディーを取り、トータル5アンダーとした Nicoras Galcia が優勝。後半3つスコアを伸ばすも1打及ばずトータル4アンダーの Matias Perrone が2位。同じく後半3つスコアを伸ばした鈴木秀成選手と冨沢和未選手がそれぞれトータル2アンダーで3位とトータル1アンダーで4位。5位にはこの日のベストスコアタイ「65」を出した小林隼人選手がランクイン。
シニアの部は、2位スタートの工藤誠司選手がシニアのベストスコア「66」を出し、2位に5打差を付けて逆転で優勝。2位は初日首位だった樫原篤弘選手、3位は初日4位だった根元央希選手が入りました。
女子の部は16番ホールを終えて、初日首位の阿漕洋子が6オーバーで首位キープし、2位に三浦尚子の8オーバー。17番ホールは阿漕選手がボギーに対して三浦選手はバーディーを取り、2打差が一気に縮まり2人が首位に並びます。
そして迎えた最終18番ホール。三浦選手はパーセーブし、阿漕選手はボギーだったため、フットゴルフを始めてまだ半年程度の三浦選手が逆転優勝という快挙を成し遂げました。3位は18番ホールでバーディーを取った前田晴香選手が入りました。
大会リーダーボードはこちら
https://fgranks.com/fifg//torneos/the-40th-japan-open?l=en
2人のアルゼンチン選手が実力通りの力を発揮し、ワンツフィニッシュして閉幕しました。年に一度の国際大会は、海外遠征できない選手たちにとっては貴重な場であり、複数日大会でもあります。2020年フットゴルフワールドカップの日本開催が決定している今、日本人選手の個人そしてチームとしてのレベルアップが急務です。あと1年2ヶ月という短い時間の中で、どれだけ世界に近づけるか。
東京オリンピック・パラリンピックを追い風にし、そして日本人選手のワールドカップでの活躍が日本におけるフットゴルフの認知度を高めるきっかけになるはずなので、選手たちの成長に期待しましょう。